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トラベルブロガー クリス・ウォーカーブッシュさん 熊野古道伊勢路ブログ

クリスの世界遺産・熊野古道伊勢路の旅プラン

※クリス&リシェルが実際に歩いたスケジュールはこちら
※本文中のリンク先は、英語の外部サイトが表示される場合がございます。
※本文はクリス・ウォーカー・ブッシュさんのブログを翻訳し、一部意訳注釈を加えております。

2週間という時間をかけ、約170kmの距離を歩く。
三重県の伊勢神宮から熊野速玉大社までの熊野古道伊勢路を実際に歩いた記憶は、僕らにとってとても貴重な時間で、いとおしさすら感じています。
熊野古道伊勢路を歩くために、三重県にはいろいろサポートしてもらいましたが、英語の案内は少ない、厳しい道のりの峠もあったりと、熊野古道伊勢路を歩いた経験はとても大変でしたが、それ以上にステキなアドベンチャーであったといえます。

この衣装で、ずっと歩くわけじゃなくてよかった!(笑)

熊野古道伊勢路最大の難関と言われている八鬼山の上に立ち「あぁ....」と味わった達成感、ウォーキングが終わった後にあたたかい温泉に入り、旅館のおいしい食事を味わい、1日が終わった満足感を是非みなさんにも感じて欲しいと思っています。

ここに書いた2週間のスケジュールの詳細やWEBサイト「熊野古道伊勢路ナビ」、そしてAirBnBや日本のゲストハウスなどの情報を活用すれば、あなたもステキな熊野古道の旅ができますよ。

究極の2週間!熊野古道伊勢路の旅プラン

これからご紹介する旅のプランは、三重県から提供された旅程、Following the Arrowsの情報、そして実際に伊勢路を歩いた僕ら自身の経験から計画した究極の伊勢路旅プランです。

熊野古道伊勢路は、7日で踏破することもできるけど、僕らは、余裕をもって楽しく歩けるように2週間で歩く計画を立てました。

だって、疲れすぎたら楽しくないでしょう?

目指すゴールは、熊野速玉大社!

0日目:いざ伊勢へ

熊野古道伊勢路の旅の初日は、朝が早いので僕らは前日のうちに伊勢に入りました。

一番簡単なのは、名古屋などのハブ駅から特急電車に乗ること。名古屋からの場合、約90分で伊勢に到着します。

僕らは、素敵な「日の出旅館」で最初の夜を過ごしました(詳細は上記)。
伊勢神宮(外宮)の徒歩圏内にあるだけでなく、素敵なお風呂とおいしい朝食を楽しむこともできます。

また、徒歩圏内には数多くの素晴らしい地元のレストランもあります。初日の前には、おいしい食事を楽しんでください。

旅館の食事が、すごくよかった!

1日目:伊勢神宮〜田丸

  • 距離:23km(二見興玉神社へ行かない場合は13.5km)
  • 宿泊施設:日の出旅館英語予約可
  • ハイライト:二見ヶ浦の日の出、二見興玉神社、伊勢神宮、おはらい町・おかげ横丁でのショッピング
二見ヶ浦の日の出

熊野古道伊勢路の初日は、二見ヶ浦で日の出を見るために朝早くスタートしました。

熊野古道を巡礼する人たちは、寒く冷たい伊勢湾で過去の悪行を洗い流してから旅をスタートさせるというのが伝統でした。でも僕らはそういう大変なことはやらずに、二見ヶ浦の近くにある神社へ行きました。

僕らが泊まっている旅館から二見ヶ浦までは、タクシーでおよそ4,500〜6,000円かかるので、二見ヶ浦に近い宿泊施設(潮香苑または日昇館がいいみたい)に泊まるか、伊勢市駅から二見浦駅まで電車で行くのがいいと思います。電車代は、1人210円です。

もしタイミングがよければ、素晴らしい日の出を見ることができます。その様子は海に火がつくような感じ。二見興玉神社の夫婦岩が生み出す素晴らしいシルエットも見られますよ。

二見ヶ浦の日の出は、早起きして見る価値あり

二見興玉神社

美しい日の出の写真を撮って雰囲気を楽しんだ後は、近くにある二見興玉神社まで
歩きます。日の出を見ている途中、遠くに見えたけど、ここはとても魅力的な神社の一つです。

ここは御祭神に猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益のある神社です。
二見興玉神社には「かえる」の石像がたくさんありました。これから熊野三山を目指す巡礼の旅をする人にとって、旅路を「無事にかえる」ためのラッキーアイテムのような存在です。
巡礼者は旅の安全を願い、この神社を訪れます。

二見興玉神社には「夫婦岩」という有名な岩があります。 二つの岩が「しめ縄」で結ばれており、その姿は「夫婦」を表しているそうです。「夫婦岩」には、本当に感動しました。

熊野古道沿いにはさまざまな神社があるけど、どれもとてもユニーク

神社の参拝作法

日本の神社を参拝するのが初めてなら、参拝の作法を覚えておきましょう。
マナーは、とてもシンプルです。

  • 1.鳥居を通る前には、一旦止まって、お辞儀をします。
  • 2.参道の中央は神様の通り道です。左もしくは右の端を歩きましょう。
  • 3.すべての神社には、手を清めるための「手水舎」があります。まずは右手で柄杓を取り、水を汲みます。あなたの左手に水を少しかけ清めた後、柄杓を左手に持ちかえ、同様に右手を清めます。最後に再度、柄杓を右に持ちかえ、左手の中央に水を注ぎ、その水で口をゆすぎます。柄杓を傾け、残っている水で柄を清めます。柄杓は元の場所に戻してください。
  • 4.賽銭箱にお金を入れます。これは、とても伝統的な作法です。
  • 5.二回お辞儀をして、手を二回打ち、最後に一礼をします。
  • 6.神社を出るときには、鳥居を出た後、神社のほうへ振り返り、お辞儀をしてください。

作法は、いろいろ種類がありますが、上記に書いた作法は知っておいたほうがいいと思います。神社について、もっと知りたい場合はここをチェックしてください。

手水舎は、ほぼすべての神社にあります。
写真提供: Adventures Around Asia.

伊勢神宮(内宮)

二見興玉神社での参拝を終えたら、9.5km歩くか、タクシーか電車、バスに乗り伊勢神宮(内宮)へ行きます。僕たちはタクシーに乗ったけど、2時間かけて9.5kmを歩いたら、体も起きるし、お腹もすくし、朝ごはんを食べたくなるだろうからそれもいいと思う。伊勢神宮(内宮)には、午前9時頃に到着できます。

どちらの手段で行ったとしても、伊勢神宮(内宮)は、壮大で、神秘的で、日本の中でも最も素晴らしい神社だから、驚く準備だけはしておいてね。
伊勢神宮には外宮と内宮の御正宮の他、摂社、末社、所管合わせて125社があります。伊勢神宮には毎年700万人以上の人(注釈:2017年は約879万人)が訪れるそうです。かなり広いから、平日はそれほど混んでいる感じはしなかったけれど、休日はかなり混んでいる印象を感じるかも。

鳥居をくぐって、川の清流、森の素晴らしい眺めを楽しみながら橋を渡り、五十鈴川へ行って手と口を清めます。これは、二見興玉神社とは違う体験だね。次に太陽の神である「天照大御神」が祀られている本殿へ行き、賽銭を入れて参拝します。

参拝は30分ほどでできるけど、神社の平和な雰囲気や庭を楽しみながら散歩をしたいなら、十分に時間を取っておいたほうがいいですよ。

伊勢神宮へ参拝する前には、この川で手を清めます。

朝食は、おはらい町・おかげ横丁で

伊勢神宮の入り口のすぐ隣にある「おはらい町・おかげ横丁」。
ここは江戸、明治時代に繁栄していた賑やかな市場を再現するためにつくられた場所で、江戸時代には、日本の人口の6人にひとりが訪れたそうです。

おかげ横丁の一部の店は、少し観光客を意識しすぎている印象があるけど、昔の街並み、伝統的な建築、美味しい食べ物もあるし、少し遅めの朝食をとったり、お土産を買うのにもピッタリ。

僕たちは甘くて美味しい「赤福」と、100年の歴史を持つ「豚捨」では美味しいコロッケを食べました。伊勢で何を食べるか...インスピレーションが欲しいなら、Dig Japanの「what to eat in Ise」をチェックしてみてね。

甘くて美味しい「赤福」。おかげ横丁にて。
写真提供: Adventures Around Asia.

伊勢神宮(外宮)

僕たちが次に訪れたのは、内宮から約5km離れたところにある、伊勢神宮(外宮)。
内宮には天照大御神が祀られており、外宮には豊受大御神が祀られています。参拝は内宮と同じように伝統的な作法で行いましょう。

内宮から外宮のルートは、街中を歩きます。スマホdeスタンプラリー てくてく熊野古道(てくてくの詳細はUltimate Kumano Kodo Guideへ)を集めているなら、このルートにてくてくスポットが2つあります。観光案内所でスタンプをゲットできますよ。

ランチ: 伊勢うどん

朝から歩いて、参拝してるから、そろそろお腹がすいてきたことでしょう。それなら伊勢の名物「伊勢うどん」がオススメ。外宮の入り口の近くに、とても美味しい、うどん屋さんがあります。僕らが食べたものは、全部すごく美味しかったです。この店のWEBサイト(their site)を参考にしてみて。

田丸へ!

一日目のラスト8.5kmは、街中を歩くので大自然の景色がみられるというわけではないけど、熊野速玉大社へ続く大切な道。今まで数え切れない程の人々が歩いた歴史的な道です。特に古さは感じないけど、長い旅の17分の1が終わったということを実感できるかな。

田丸城はハイライトの一つです。大丈夫、心配しないで!明日いくよ!
写真提供: Adventures Around Asia.

宿泊は、田丸または伊勢で。

田丸では外国人対応できる宿泊場所を見つけることは難しいそうだし、田丸と伊勢の間は電車で簡単に移動できるから、僕らは伊勢に戻って「日の出旅館」で、もう一泊することにしました。「日の出旅館」の素晴らしいお風呂に、もう一度入りたかったしね。
※日本語が話せるなら田丸の「栄亭旅館」への宿泊も可能です。

2日目:田丸から栃原へ

  • 距離:16km
  • 宿泊施設:旅館「岡島屋」
  • ハイライト:田丸城、女鬼峠、「鄙茅(ひなかや)」での夕食

今日も、スタートは早いです。そして、歩く距離も長いです。今日のハイライトは、初めての峠。目的地である静かな町「大台町」までは、小さな山が一つあるだけなので、比較的、楽な行程です。

田丸城(オプション)

田丸城は、田丸駅の近くにあります。時間に余裕があって、江戸の歴史を体感したいなら、オススメです。
町の郊外にある、この城は、現在、石垣しか残っていないけど、城跡へ行けば、この後、歩く予定のルートを見ることができます。

英語の看板が少ないので、田丸城の歴史を理解するのは少し難しいけど、僕らは地元のガイドさんに説明してもらえたので、ラッキーでした。
ガイドさんによると、この城は金庫番を担当していた人がお金を盗んでいたことがバレて、それを隠すために放火して燃えてしまったから、短い期間しか使われなかったそうです。心配しないで。その悪人は、ちゃんと捕まったから。

田丸から女鬼峠への道は、田舎の田んぼの間を通っています

女鬼峠

まずは田丸を出発し、街道沿いのルートを歩きます。光を浴びて金色に輝く美しい緑の畑が広がる、とても美しい風景です。平坦な道なので歩くのは楽だった。しかしその後の女鬼峠からが、この旅の本当の「挑戦」の始まりです。

「挑戦」と書いたけど、女鬼峠を歩くのはそんなに大変じゃなかったです。深い森の中を歩いて行くんだけど、生い茂った木々が日陰をつくってくれているおかげで、1年中涼しいそうです。

峠の上には、展望台へ続く道と石墨千枚岩を割って通した道があります。(もし両方の道を歩きたいなら、まず展望台へ行ってからもう一つのルートへ行きましょう)展望台へ行けば、この先目指す壮大な道のりを目の当たりにすることができますよ。

女鬼峠を下ると、最初の2日間で見た市街の風景とは大きく違い、茶畑、田んぼ、静かな町などが織り成す別世界が広がっています。

三重県の田畑には、山や森と同じような美しさがあります

大台へ!

女鬼峠から大台までは、比較的楽に歩けます。とても美しい景色が見られるので、今までより楽しく歩くことができました。

宮川沿いを歩き、美しい田舎道を通り、素晴らしい柳原観音千福寺に参拝し、有名な元坂酒蔵の前を通ります。元坂酒蔵では通常酒蔵見学はやっていないけど、日本酒を買うことはできます。美味しい日本酒だから、ぜひ買ってみて。本当に、最高です!

この日の最終目的地は、小さな町「大台」です。おしゃれなオーナーがおいしい食事を出してくれる、とても家庭的な旅館「岡島屋」に泊まりました。オーナーは、熊野古道についての知識が豊富だし、簡単な英語なら少し話せる。ぜひ頑張ってコミュニケーションしてみて。

鄙茅(ひなかや)でのディナー(オプション)

お金に余裕があって、本当に素晴らしい食事を楽しみたいと思うなら、三重県で有名なレストランの一つ「鄙茅」はとてもオススメ。日本でしか味わうことのできない、伝統的な懐石料理を楽しむことができます。

この「鄙茅」での食事は、大げさじゃなくて、僕たちが日本に滞在した中でナンバーワンの食事でした。でもちょっぴり高いから、旅館での夕食もオススメです。

3日目:栃原から三瀬谷へ

今日は最初の2日間と比べると行程が短く、楽な日です。少しゆっくり寝ることもできたし、足を休ませるのには良い機会。

今日は峠もないし、午後の早い時間にスケジュールを終える予定。リラックスしてもいいし、三瀬谷を見に行くのもいいし、僕らのように、とても美しい奥伊勢ダムでSUP(スタンドアップパドルボーディング)を体験するのもオススメだよ。

栃原から三瀬谷へ

今日は、熊野古道伊勢路の中でも楽な行程。小さな町の中の一般道を歩きます。

晴れの日の太陽に映し出される風景はとてもいい写真になったし、町の人たちは「おはよう」「がんばって」と、僕らに声をかけてくれたし、この日の景色は本当に素晴らしくて、僕らにとって思い出の1日になりました。

道の駅「奥伊勢」鹿バーガー

「道の駅 奥伊勢おおだい」は、田舎の生活には欠かせない場所で、観光情報センター、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、レストランなどがすべて揃っています。小さいけど賑やかで、安い食事を楽しむのにはとてもイイ場所。熊野古道伊勢路沿いには、こういう「道の駅」をよく見ました。

ほとんどの「道の駅」には、うどん、ラーメン、味噌汁、トンカツ、カレーなどの一般的な日本の食べ物があります。でも「道の駅 奥伊勢おおだい」の名物は、地元産の緑茶を練りこんだパンを使った鹿のハンバーガー「おいしかバーガー」です。これは、本当にオススメ。

一口サイズで、めちゃくちゃおいしい!
写真提供: Adventures Around Asia.

奥伊勢ダムでのSUP(オプション)

ランチ後もまだ楽しみたいなら、近くにある宮川でのSUPを楽しんで。この体験は、本当に最高でした。Verdeでは、3月から10月までの間、SUPツアーを実施しています。SUPツアーは少し歩くのを休み、違った日本の一面を感じるのにピッタリです。

日本の田舎でSUPが体験できる宮川での体験は素晴らしいものでした。ただ気温10℃の日に、川に落ちるのは心配だったけど。でも、それはまわりの素晴らしい景色が忘れさせてくれたよ。

ここは鏡のように穏やかな水だから、立ってパドルに乗るのは、とても簡単。
写真提供: Adventures Around Asia.

注釈:ゲストハウスまてまては三瀬谷駅又は道の駅奥伊勢おおだいから約2.8kmの距離になります。

4日目:三瀬谷から伊勢柏崎

  • 距離:14.5km
  • 宿泊施設:旅館「紀勢荘」
  • ハイライト:多岐原神社、三瀬坂峠、瀧原宮、阿曽温泉

熊野古道の旅をふりかえると、この日が僕のお気に入りの日だったかもしれない。見たものが特に素晴らしかったというわけじゃないけど、パートナーのリシェルと僕が100%自分のペースで歩くことができた初めての日だったから。

三重県が、僕らのために旅を手配してくれたことは有り難かったけれど、自分たちで荷物を運んで、熊野古道伊勢路に感動して、自由に歩くことができたのは、間違いなく貴重な経験でした。

この日は、とても美しい峠を越え、伊勢神宮の別宮に参拝します。そして、地元のおじいちゃんたちと裸のふれあいができるチャンスがあるよ。楽しそうでしょ?(笑)

不思議に思うかもしれないけど、僕らだけで歩いた日のことが一番、心に残っています

多岐原神社

朝食後は、多岐原神社まで歩きました。比較的短い行程です。正式な熊野古道伊勢路のルートからは少し離れています。この小さな静かな神社は、宮川の岸沿いの森の中にあって、近くには、その川を渡る場所もありました。

神話によれば、土地の神が宮川を渡ろうとしていた「倭姫命」という女神を助けたことから、この神社に祀られるようになったそうです。小さい社殿が魅力的です。

三瀬坂峠

2日目の女鬼峠より少しハードな上り坂なのが三瀬坂峠です。手つかずの森の中を歩きます。リシェルと僕はキツツキが木を叩く音、歴史を感じさせる大きな木々、雨のあとの涼しさに魅了されました。
10月の台風のせいで倒れている木々が多くあったり、道のコンディションもよくはなかったけど、そんな道を歩くのも楽しいチャレンジでした。

手つかずの森を歩くのは、まったく飽きない

瀧原宮

瀧原宮は日本の最も聖なる場所の一つであり、僕らが旅をスタートさせた伊勢神宮内宮の別宮です。ここは特に、伊勢神宮の内宮と似ている部分が多くありました。

伊勢神宮と同様に川で手を清め、森の中の舗装されていない道を歩いて、神社へと向かいます。

伊勢神宮の静謐さを魅力的だと思うなら、とても静かで穏やかな空間の瀧原神社の雰囲気もきっと好きになるはず。

近くにある「道の駅奥伊勢木つつ木館」では、すぐに出てくるカレーかうどんをランチに食べるのもいいよ。

阿曽温泉

この日の残りは、街道や町の中を歩くだけなのでそんなに刺激的ではないかな。なので、阿曽温泉(阿曽湯の里)へ行くと面白いかも。

ここは昔の小学校を再利用した建物で、伝統的な温泉体験ができるし、浴場ではたくさんの地元のお年寄りに出会えたよ。温泉からあがったら、昔教室だった場所でお茶を飲める。とても不思議でユニークな体験だよ。

注釈:宿泊先の「紀勢荘」へは阿曽温泉から約6km歩くか、阿曽駅から伊勢柏崎駅まで1駅を電車で移動します。

5日目:伊勢柏崎から紀伊長島へ

この日は寒いし、雨が降っているし、とても大変な1日でした。荷坂峠、ツヅラト峠の両方にチャレンジするのは、少し無謀なチャレンジだったかもしれない。おそらく賢い人は、一つの峠にしか行かないはず。

ツヅラト峠は、昔熊野古道を巡礼者たちが通った歴史的なルートで、熊野三山まで続く世界遺産に登録された道です。

ツヅラト峠よりも新しい(それでも400年の歴史がある!)荷坂峠も世界遺産に登録されています。ハードな上りか、楽な下り坂か、どちらか一方を選ぶべきだったけど、僕らは無謀にも両方にチャレンジしました。なので、僕らは2つの峠、どちらも紹介することができるよ!

苔むした石は風情があるけど、雨の日はちょっと危ない。
写真提供: Adventures Around Asia.

ツヅラト峠

熊野古道伊勢路の中でも特にハードなツヅラト峠。最も壮大な景色を楽しめる場所です。この峠から初めて熊野灘を見ることができました。南を目指す僕らにとっては、とても重要なポイントです。

この景色を見るだけでも、ツヅラト峠へ行く価値が十分にあります。寒く、雨に濡れ、血が滲む足の痛みをこらえながら歩いた長い1日の最後に、太陽が沈む雄大な景色を眺めるのは最高の気分でした。

と思っていたら・・・
峠の上での景色はとても素晴らしかったけど、このあと雨に濡れた石畳の急な坂を下るのはとても大変でした。上るのには30分ほどしかかからなかったのに、雨のあとの滑りやすい坂道を下るのは1時間もかかりました。

荷坂峠

荷坂峠はすべて下り坂。一番高いところから出発し、あとは最後まで下るだけ。かなり楽です。少しルートから外れると、熊野灘の景色を見ることができるけど、個人的にはツヅラト峠からの景色の方が気に入ってるかな。

それでも足が疲れているなら荷坂峠がオススメです。

宿泊施設に関する注意事項

僕たちが、この日に泊まったホテル「季の座」。
ツヅラト峠・荷坂峠を越えた紀伊長島駅から送迎バスもあり、西洋スタイルと旅館の雰囲気の両方を楽しむことができる、素晴らしいホテルでした(お値段は少し高め)。近くの民宿などもおすすめです。

私たちをアテンドしてくれた元気さんと。ホテルで素晴らしい朝食を楽しみました。
写真提供: Adventures Around Asia.

6日目: 紀伊長島から相賀へ

漁師町「魚まち」

今日はのんびりと過ごせる1日です。朝は地元の人たちの生活を知るために、魚まちという漁村へ行きました。

漁村というとあんまり面白そうに聞こえないかもしれないけど、そこへ行ったのはとても良い経験でした。この町のメインは間違いなく漁業、だけどこの地域では観光にも力を入れています。

英語の地図があるので、それを見ながら村を歩くことができます。のんびりと、魚の匂いや雰囲気を感じて楽しんでください。そのあとは、今日行く予定の一つ目の峠に向かいます。

魚まちを見下ろすリシェル

一石峠〜平方峠〜三浦峠

今日は、3時間の間にそれほど高くない3つの峠を楽しんで歩く予定です。
一石峠は峠だと感じないほど。最後の2つの峠は「熊野灘」沿いにあり、素晴らしい景色が多くいいチャレンジになりました。古里という街にある民宿に1泊するのもあり。

始神峠

本日、最後の峠は始神峠
峠からは熊野灘の絶景の景色が広がっていて、素晴らしい景色を楽しみながらのウォーキングは最高でした。
峠の分かれ道では、江戸時代に作られた「江戸道」か、明治時代につくられた「明治道」のどちらかのルートを選択することができます。
江戸道は世界遺産だけどすぐに国道に出ちゃうので僕たちは明治道を選択。

三重で見たカラフルな秋景色は、とても美しかった。

宿泊場所は日本有数の透明度を誇る銚子川沿いにあるキャンプ場「キャンプイン海山」。熊野古道伊勢路からは少し離れているけどね・・・。

7日目: 相賀から尾鷲へ

  • 距離:12.5km
  • 宿泊施設:ホテル「ビオラ」
  • ハイライト:馬越峠、便石山(びんしやま)、熊野古道センター

今日は便石山を登る予定で、熊野古道伊勢路の中で最もハードな日になる。でも便石山を登らないならかなり楽な行程だといえる。最後は熊野古道伊勢路についての情報がたくさんある熊野古道センターに向かいます。熊野古道伊勢路のさまざまな歴史を知ることができるから。

馬越峠

馬越峠はとても心地よい山道です。ここは熊野古道伊勢路の中でも最もよく保存された見事な石畳の道が楽しめます。

尾鷲は日本で最も雨が多い町の一つと言われている。そのため、土を浸食しないように石畳の道が敷かれています。石畳の道は雨の日になると滝のように水が流れるんだけど、それはとても感動的な光景だよ。

このルート沿いには印象的な石橋や可涼園桃乙(かりょうえんとういつ)の句碑など、ユニークな目印もたくさんありますよ。

見事な石畳を撮影する手がとまりません!

便石山(びんしやま)(オプション)

「象の背」で素晴らしい写真を撮りたいなら、馬越峠の頂上で曲がり、便石山へ向かいましょう。長い(約2時間)のトレッキングです。

はっきり言います。これは熊野古道の中でも最もハードな登山になります。すべてのガイドブックに八鬼山がいかに厳しいルートかということが書かれていますが、便石山と比べれば散歩レベルです。

行くのはかなり大変だけど「象の背」からの景色は、足の痛みも忘れてしまうほどの素晴らしい世界が広がっていたよ。

ママ、危ないことしてごめん!

天狗倉山(オプション)

もう少し歩きたいけど便石山ほど激しいウォーキングをしたくないなら、馬越峠から天狗倉山への比較的楽なコースもあります。わずか30分のウォーキングです。僕らはそのルートには行かなかったけど、その周辺の壮大な景色と海はとても美しいらしいです。
※天狗倉山の様子は日本人ブロガー小林千穂さんのブログをご覧ください。

熊野古道センター

あなたが1日をどう過ごすかわからないけど、最後は熊野古道のビジターセンター熊野古道センターへ行くことをオススメします。

熊野古道伊勢路と多くの史跡について知ることができます。

レストランや温泉も併設している「夢古道おわせ」もあるので、長い一日の疲れを取るのには、もってこいの場所です。

8日目: 尾鷲から賀田へ

  • 距離:15km
  • 宿泊施設:尾鷲シーサイドホテル
  • ハイライト:八鬼山と三木・羽後峠

便石山へ行っていない人にとっては(行ってなかったとしても、文句は言わないよ)今日が最もハードな1日になるでしょう。でも、もし「象の背」に行ったなら、今日のウォーキングには耐えられるはず。

八鬼山

八鬼山は熊野古道伊勢路の中で一番の難所とされた場所。八鬼山はかなり大きな山で、暗く日の当たらない鬱蒼とした森林の中に曲がりくねった石畳の道があります。巡礼者の中には狼や盗人に襲われたり、(崖?から)落ちて亡くなった人もいるそうです。

少し距離は長いけど、現在は4時間から5時間で踏破することができます。八鬼山はビジュアル的にとても美しい場所でした。

長い歴史の中で荒廃した寺、苔に覆われた墓石、日が差し込むスポットなど、八鬼山があなたの旅のハイライトの一つになることは間違いありません。

八鬼山は、熊野への大きな試練です

三木峠、羽後峠

八鬼山を越えた満足感の後に、三木・羽後峠を歩くのは少しもの足りないかもしれませんね。でも、独特な石壁と三木峠の頂上からの景色は最高です。

三木峠はリシェルの足の具合が悪かったため、一人で歩いたルートの一つです。羽後峠は三木峠より少しハードですが、今までの中では一番短い峠でした。三木峠と羽後峠の両方を歩いても、八鬼山よりはかなり楽です。

すべての峠は少しずつ違いがありますが、どれもすべて美しいです
写真提供: Adventures Around Asia.

9日目: 休日

  • 距離:0km
  • 宿泊施設:三木浦ゲストハウス(Airbnbにも入っています)
  • ハイライト:スキューバダイビング、ウォータースポーツ、体験メニュー、そしてリラックス!

2日間のハードなウォーキングの後、今日は休憩をすることにしました。

日本を旅した中で、間違いなく僕らの大好きな宿泊場所は、三木浦ゲストハウスでした。とても可愛らしく、綺麗な民家で、ここではシュノーケリング、スキューバダイビングができるほか、オーナーおすすめの「日本のマチュピチュ」へのハイキングができます。(注釈:ここでは三木浦ゲストハウスが実施している元盛松コースのこと。昭和2~3年にかけて、住民が全員三木浦へ移住し廃村となった住居遺跡までトレッキングする、知る人ぞ知る秘境コース。)

少し大げさに聞こえるかもしれないけど、8日間のウォーキングの後、この素晴らしいB&Bの檜のお風呂に入って癒される時間は大げさではなく、最高の体験としておススメします!

この檜風呂の素晴らしさは、僕の人生を変えました。
写真提供: Adventures Around Asia.

注釈:三木浦ゲストハウスは尾鷲駅から車で20分程のコノハ地区になります。ダイビングや体験メニューは別途費用が必要となります。

10日目: 賀田から熊野へ

今日は峠をたくさん歩く予定です。
熊野古道伊勢路の中で八鬼山の次に大変なルート「曽根次郎坂峠太郎坂峠」を含む7つの峠を制覇します。間違いなくふくらはぎに疲れを感じるでしょう。

曽根次郎坂太郎坂

ここは八鬼山の次に長い峠です。1日のスタートとしてはかなり大変かも。リシェルは足首を捻挫していたので、この石畳の道を歩くのは大変で、本当に可哀想でした。

このルートはかなり大変かもしれないけど、もし八鬼山(そして便石山)を歩いたなら、不可能ではないウォーキングです。

二木島峠~逢神坂峠

二木島峠と逢神坂峠も一人で歩きました。この峠は、苔だらけのかなり長い峠ですがそれほど大変ではありません。とても美しい道なのは間違いないけれど、いくつもの峠を歩き、なおかつ同じような森の道が続くから、どこにいるのかわからなくなってしまう感覚に襲われるかも。

石の階段の風景が続きます。(写真は松本峠)

波田須の道峠

ここは峠というより道。波田須の道は静かな村や家の裏庭を歩くので、あまり気づかないかもしれないけど、この峠の石畳は鎌倉時代(1185-1333)から残っている道です。江戸時代明治時代の道よりずいぶん古く、熊野古道伊勢路の中でも、最も古い道といわれています。

大吹峠

今日の旅は大吹峠と観音道峠を歩きます。美しい石畳の道と、よく保存されている猪垣は素晴らしいけれど、個人的なハイライトは、石畳の道から離れ、かなり歩きにくい舗装されていない道(まるでヤギなどの小動物が歩いていそうな道!)を歩いたこと。そこから印象的な観音道峠へとつながっています。

観音道峠

大吹峠からの道はかなり険しいです。道にはたくさんの植物が茂っていて、急なのぼり坂です。その道を歩き終えると観音道峠に到着します。この峠は、熊野古道の最も印象に残る感動的な峠です。ここは観音信仰にとって大切な場所。33の観音像が並んでいて古い寺院の跡も見ることができます。こういうところを見ると、大変な道でもここに来てよかったと思います。

昔の人々は観音道峠を歩くか、大吹峠を歩くかを選択しました。どちらを選んでもイイと思うけど、僕のお勧めは観音道峠です。観音道峠は、熊野古道伊勢路のユニークな峠のひとつです。完璧主義の人、そしてQRスタンプの「てくてく熊野古道」を集めている人は、両方行ったほうがいいよ。

観音峠は特に個性的な峠でした。

11日目: 休日

  • 距離:0km
  • 宿泊施設:熊野倶楽部
  • ハイライト:楯ヶ崎観光遊覧、アウトドアアクティビティ、通り峠、またはリラックス!

ハードな1日の後は、ここでリラックス。熊野市を散策するのに絶好の機会です。海岸沿いの町の雰囲気を味わってください。

僕らはこの日、通り峠や丸山千枚田、さぎりの里などを巡り、太平洋へ出る楯ヶ崎観光遊覧(出航時間が決まっているので時間に注意!)を楽しみました。その他にもこの近くにある鬼ヶ城センター、紀南ツアーデザインセンターなどの観光スポットにも立ち寄って、グルメやかまど体験などをして過ごしました。

少し贅沢な気分を味わいたいなら、豪華な熊野倶楽部がおすすめです。熊野市駅からの送迎もあり、素晴らしい食事と大きな温泉があるだけではなく、通り峠や素晴らしいさぎりの里、丸山千枚田への日帰りツアーもありますよ。

丸山千枚田は訪れる価値があります。
写真提供: Adventures Around Asia.

12日目: 熊野から紀宝町

早く起きて!今日は峠を歩く最後の日だよ。

今日の目的地、浜街道までには比較的楽な峠がひとつあるだけ。
この旅も、そろそろ終わりが見えてきました!

朝食後、風光明媚な松本峠を越え、その後、小石の浜街道のビーチを散策します。このルートにはいくつかの印象的なモニュメントやアトラクションがあるので、今日はとても楽しい1日です。

残りあと2日!

松本峠

熊野古道伊勢路の最も人気のある峠の一つが、美しい松本峠です。朝の軽いウォーキングです。特に春は桜が咲くと一面雪のように彩られ、それは美しい景色が広がります。

僕の思い出の一つは、この峠でガイドさんが民謡を歌ってくれたこと。
その歌と景色を楽しみながら、もうそろそろこの旅も終わるんだと思うと、少し悲しい気持ちになりました。

この有名なお地蔵さんには、銃弾の跡があります。その裏話が面白かった!
写真提供: Adventures Around Asia.

鬼ヶ城

「怪物(鬼)の城(岩屋)」という意味を持つ鬼ヶ城は、自然が生み出したとても不思議な形の岩です。これは見る価値があります。

地図に書かれた大きな街道の公式ルートより、鬼ヶ城や海岸へ続くルートのほうが景色が綺麗だと思います。この遊歩道は、熊野古道伊勢路と最終的にはつながります。

リシェルと鬼ヶ城

獅子岩

三重県で愛されているアイコンの一つが獅子岩です。正しい方向から見ると、たしかに「獅子」に似ている。でも他の角度から見ると、ドナルド・トランプに似ていると思う。

もし獅子岩を見たいなら、このルート(遊歩道)沿いにあるので、迂回する必要はありません。

別の角度からだと、獅子岩はドナルド・トランプに見える…かな?

花の窟神社

三重県の中でも神秘的なスポットの一つでもある花の窟神社。視覚的にも特徴がありとても印象的です。長い縄が、高い崖から神社の隣(御神木)まで、つながっています。

ここは日本最古の神社で、イザナミノミコトが火神・カグツチノミコトを産み、灼かれて亡くなった後に埋葬された場所と言われています。
高さ45メートルの崖の下にたつと、日本の素晴らしい神話と長い歴史を感じることができます。

浜街道

長い1日の最後は浜街道の黒い小石の海岸線に沿って歩きます。
峠はすべて越えたので、この先は海岸と道を交互に歩いていきます。

正直言って、この旅の最後の景色としては海岸沿いの単調な風景が続くけれど、1歩ずつ熊野速玉大社が近づいていると思えば、そんなことは気にならなくなります。

素晴らしい景色をたくさん見てきたから、熊野古道伊勢路の最後の景色も印象的になった
写真提供: Adventures Around Asia.

13日目:紀宝町から熊野速玉大社

  • 距離:4.5km
  • 宿泊施設:N / A
  • ハイライト:熊野速玉大社

もう、ほとんど終わり!ゴールの熊野速玉大社までは、歩いてすぐです。

嘘はつけないから言っちゃうけど、ラストは小さな町の繁華街を歩いていくことになるので、今までのような綺麗な景色ではありません。

でも、三重県と和歌山県の県境にある橋が見えたとき、興奮して叫び声が自然に出ちゃった。

168kmを歩き終え、あと2kmなんて、信じられない

熊野速玉大社

橋を渡って、和歌山に入って少し歩けば速玉大社はすぐそこです。

赤い鳥居をくぐり、一つ角をまわれば踏破です!
ゆっくり参拝し、素晴らしい巡礼を成し遂げた満足感を感じてください。

その後は近くのホテルに泊まるか、電車に乗って名古屋か伊勢に戻ることができます。僕のおすすめは町でホテルを探すか「はなあそび」に戻ってもう1泊すること。

熊野本宮大社そして那智大社へ

もう少し時間に余裕があるなら、オプションとして熊野三山の残りの2つに行くプランも。今日(または翌日まで)は、歩きたくないかもしれないから、タクシーか公共交通機関を使っても行けますよ。

やった!

14日目: 休日

この日は悪天候、怪我、疲労のための予備日として取っておきましょう。

予備日に加え、途中2日間の休息日を入れておけば、もし、途中で問題が起こっても安心です。

このピンクのリボンをルートの目印だと思ってフォローしたら、迷子になるかも。
そして、もう1日必要になってしまうかもしれない。
写真提供: Adventures Around Asia.

熊野古道伊勢路の旅を計画するには

あなたも熊野古道伊勢路の旅に出かけませんか? Adventures Around Asia.では、熊野古道伊勢路の「究極のガイド」を紹介しています。
伊勢路ルートや、その道沿いにある旅館、その他質問があればお気軽にお問い合わせください。
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