熊野古道伊勢路

4ツヅラト峠道つづらととうげみち

かつて「伊勢の国」と「紀伊の国」の国境だった峠です。江戸時代以降、荷坂峠道が正式な紀州の玄関口となってからも、昭和初期まで生活道として使われました。ツヅラトとは九十九折のことで、カーブが連続しますが、石畳や石垣もよく保存されています。

距離 約9.5km
(JR梅ヶ谷駅〜JR紀伊長島駅)
歩行時間 4時間
散策レベル ★★★
三十三所観音石像群
都を追われ、熊野詣の旅に出た花山法皇の遥拝所跡近くに、西国三十三所の観音石像が安置されています。
ツヅラト峠
標高357m。伊勢から熊野三山を目指す巡礼者が、初めて熊野の海を目にした場所です。
野面乱層積みの石垣
谷に面して数ヶ所にある石垣は、いにしえから長い風雪に耐え道を護ってきた、いわば道路保護の遺跡といえます。
石畳
深い緑のシダ類が茂る中を、ジグザグに縫うように石畳が敷かれています。