熊野古道伊勢路

23浜街道(北)はまかいどう(きた)

熊野市街から七里御浜に沿って、熊野速玉大社が鎮座する新宮を目指すのが浜街道です。この街道に峠越えはありませんが、多くの巡礼者が志原川や市木川の河口を渡る際に波にさらわれ命を落としました。平坦な道ですが、距離が長いのでそれなりの体力が必要です。

距離 約12.2km
(JR熊野市駅〜JR阿田和駅)
歩行時間 4時間
散策レベル ★★
有馬立石の道標
ここを追分として、左は浜街道を経て新宮、右は本宮道を経て本宮に至りますが、本宮への道は神木までは大変難儀です。
巡礼供養碑
かつては橋もなく、波の引き間を利用して河口の浅瀬を走り渡りましたが、波にのまれる人もありました。志原川尻には巡礼供養碑があります。
浜辺の水神塔
河口に積もった浜砂利のため海水が逆流し集落・田畑を水浸しにしました。こうした自然災害から守るため市木川河口に水神塔が建っています。
市木一里塚跡
かつて、旧街道を挟んで1個ずつの塚がありましたが、昭和37年の国道改修によって取り除かれました。