熊野古道伊勢路

17松本峠道まつもととうげみち

ほとんどの道に美しい石畳が残り、竹林に囲まれた峠では、等身大ほどの大きなお地蔵様が出迎えてくれます。松本峠を越えれば、浜街道を経て新宮まで峠越えはありません。かつての巡礼者が、七里御浜の向こうの新宮に鎮座する熊野速玉大社に思いを馳せたであろう場所です。鬼ヶ城跡から鬼ヶ城センターへ遊歩道を下ると、大泊駅へ戻るショートコースになります。

距離 約4.1km
(JR大泊駅〜JR熊野市駅)
歩行時間 1時間45分
散策レベル
江戸の石畳
時折真っ赤なカニも横切る、苔むした石畳を歩きます。石畳の側面が見事な石垣で固められています。
松本峠
建ったその日に妖怪と間違えられて鉄砲傷をつけられてしまったという、大きなお地蔵様が出迎えてくれます。
東屋からの眺望
峠から約10分程東へ歩くと、熊野速玉大社がある新宮まで約25kmも続く七里御浜と、山並みが一望できます。
明治の石畳
明治元年に木本と古泊の漁師が鮪の水揚げに関する騒動を起こしました。この石畳は、代官所が罰として漁師達に築かせたものです。