てくてく熊野古道 ミニガイド

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「道の駅 奥伊勢おおだい」

4.旅人を運んだ三瀬の渡し

4.旅人を運んだ三瀬の渡し

2010年に復活!「三瀬の渡し」。

大台町下三瀬から大紀町三瀬川まで、暴れ川「宮川」の渡しとして伊勢路を行く旅人や地元住民の貴重な交通手段であった「三瀬の渡し」。大きく迂回する必要がなくなり、伊勢路がなんと約6km短縮したといいます。しかし時代の流れに従い、重宝された渡し舟も徐々に衰退。昭和30年頃には静かにその姿を消しました。そんな中「渡し」が復活したのは2010年。2004年の熊野古道の世界遺産登録がきっかけでした。地元の人々の熱い思いを乗せて、ゆらゆらと宮川を渡る舟のひと時。風情豊かな体験もここならではのお楽しみ。

倭姫命と、真奈胡神。

三瀬坂峠の麓にある「多岐原神社」。別名「真奈胡神(まなごのかみ)」と地元で親しまれているこの神社には、倭姫命(やまとひめのみこと)にまつわる逸話が眠っています。天照大御神の御杖代として伊勢に向かっていた倭姫命が、砂をも流す宮川の早瀬で困っていたところ、突如この真奈胡神が現れ、対岸へ導き難を救いました。感謝した倭姫命が、その場所に真奈胡神を祀る御瀬社(みせのやしろ)を定めたと伝わっています。大宮町三瀬川の宮川のほとりに鎮座する静かな真奈胡神の心優しいステキなお話です。

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