てくてく熊野古道 ミニガイド

てくてく熊野古道 ミニガイド
「女鬼峠北」

3.伊勢路最初の峠道 ~女鬼峠~

3.伊勢路最初の峠道 ~女鬼峠~

伊勢路最初の峠道は、真夏でもヒンヤリ。

熊野三山を目指す伊勢路に待っている最初の難所が「女鬼峠(めきとうげ)」です。硬い石墨千枚岩を掘り割って通した峠道は、当時の技術を考えると、かなりの難工事であったと推察されます。岩盤を切り崩した「切り通し」、荷台の通った二本の轍が今もくっきりと残る「轍跡」など、長い時間が流れてきた熊野古道が実感できます。幾千の旅人たちが往来した峠は、今もうっそうとした古木に覆われ、昼間でもほの暗く、盛夏にあってもヒンヤリと涼しさを感じるほど。遠く熊野大社に思いを馳せて、さぁ先を目指しましょう。

大自然に似合う、白い花。

女鬼峠の西側の入口には地元で「イヌナシ」と呼ばれる、別名「マメナシ」の木があります。多気町や三重県指定の希少野生植物で4月ごろ小さな白い花を咲かせ、6~7月頃には直径1cmほどのナシに似た可愛らしい実をつけます。同じ頃、栃ヶ池に自生するクチナシも見頃に。ショウブやカキツバタなどの群生とともに、南限の自生群落として県の天然記念物に指定されています。
自然を愛する女子としては、色白な小さな花の愛らしさに負けない白い素肌をキープしたいもの。山は平地よりも紫外線が強いので、日焼け対策もお忘れなく!

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