てくてく熊野古道 ミニガイド

てくてく熊野古道 ミニガイド
「成川」

10.伊勢路の終わり。熊野詣はさらに続く。

10.伊勢路の終わり。熊野詣はさらに続く。

浄化を願い巡礼した旅の終点。

七里御浜の海沿いを通り、素晴らしい眺望の高台を行くと、ついに熊野川。その向こうに熊野権現の聖地がつながっています。浄化を願い巡礼した昔の旅人たちは、成川の渡し(なるかわのわたし)から船で対岸に渡り、熊野速玉大社へ参拝。今は熊野川にかかる「熊野大橋」から、雄大な景色を楽しむことができます。熊野速玉大社への参拝後、熊野那智大社や熊野本宮大社を目指し、さらに熊野詣は続きます。

自然と向き合うスピリチュアルな時間。

熊野灘の海岸から2㎞あまり。原始の森を思わせるのが、巨大な岩を神殿とする神内神社(こうのうちじんじゃ)。明治時代の神社合祀で失われた神社が多い中、生き残った数少ない神社で、熊野の自然崇拝の有り様を現在に伝えています。
石の鳥居をくぐると、根元に岩を板根で巻き込んで、子供を膝に抱いているように見えるホルトノキの巨木が目に留まります。別名は安産樹。子安神社(こやすじんじゃ)とも呼ばれる由来です。今もこの地に根付く自然崇拝の精神、自然の厳しさ、壮大さ、そして生命の大切さも実感した熊野古道伊勢路の旅もクライマックスです。

スタンプスポットへ戻る