てくてく熊野古道 ミニガイド

てくてく熊野古道 ミニガイド
「内宮」

1.日本人の旅の原点「熊野詣」

1.日本人の旅の原点「熊野詣」

日本の観光の起源、熊野詣。

もともと日本人の観光とは“巡礼の旅”であり、その起源がこの熊野詣です。紀伊半島南部・熊野に鎮座する「本宮(ほんぐう)」「新宮(しんぐう)」「那智(なち)」の熊野三山に詣でることで、“悟りと不思議な力を知りえた”と言われています。平安時代中期以降は多くの上皇が訪れ、中でも後白河上皇は34度も詣でたとか。室町時代には庶民にも広がり、江戸時代になると十返舎一九が『東海道中膝栗毛』で「伊勢へ七度、熊野へ三度」と描き、 当時の人々の信仰心の厚さを語っています。

パワースポットは、未来へのチカラ。

“パワースポット”とは地球上に存在する特別な場所のこと。日本では自然崇拝が行われている場が多く、巡礼の旅としてはじまった熊野詣もそのひとつです。大滝や巨岩、高くそびえる山に深く繁る樹木、そして各所に湧き出す温泉など、歴史を刻んだ大自然は、まさにこの世の極楽浄土。今も昔も人に生きるエネルギーをもたらすパワースポットは、未来へのチカラを育む場所なのです。

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